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日本人駐在員が語る:日本とアジア圏の大きなビジネスカルチャーの違い

シンガポールなど、東南アジアの日系企業に赴任する日本人駐在員が第一に驚くのが「ローカルスタッフが定時で退社する」ことでしょう。

※ローカルスタッフ:本国から派遣された駐在員ではなくその国で現地採用されたスタッフ
文字通りLocally Hiredされているというだけで、差別的な意味はありません

午後5時30分が定時であれば、5時35分にはほぼ全員のローカルスタッフはオフィスからいなくなります。
日本人だけが遅くまで残っているというのはよくある話であり、日本人にとっては違和感がありますがそこには文化的背景があります。
いくつか理由を挙げてみましょう。
・家族との時間をとても大切にする
東南アジアや中華圏では、家族が一緒に夕飯を食べるのはとても重要なことです。
仕事により一家団欒の場である夕飯をスキップされることに不満感じる両親・配偶者は多いようです。
「早く帰りたい」というのはローカルスタッフの本音だと思いますが「早く帰らないと奥さんに怒られる」というのも一つの事実でしょう。

・顧客も残業しない
定時を過ぎると顧客も既に帰宅していることが多いので、そもそも夜中まで頑張って顧客対応する必要がないケースは多いようです。

・成果と給与が連動しない(非成果主義)
海外日系企業の特色として、人事評価システムが日本本社のものを踏襲してしていることが多いです。
成果と給与が必ずしも連動しないため、必死に頑張ろうという意識が生まれにくいのかもしれません。

「日本のアカウントマネージャーはコミッションがないと聞いたけど本当か?」とシンガポール人に驚かれたことはたくさんあります。(もちろんコミッション制を敷いている日本企業もありますが)
これは日本とアジア圏の非常に大きなビジネスカルチャーの違いです。

どちらが良い・悪いということではなく、お互いの事情・心情を尊重した働き方ができるとよいですね。

- K.S. (Japan)