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KTC合宿 ~お互いの価値観を知る事が、関係作りの第一歩~

私は、e-Janネットワークスの中でSE担当として当社のサービスを導入されるお客様への技術支援に従事してきました。
昨年、新設されたサポート・ストラテジー・ユニット(Support Strategy Unit、以後SSUと記載) のリーダーを任されることとなり、日々奮闘しております。
本ブログでは、私が2025年4月に高知にある事業所 高知テクニカルセンター (以後KTCと記載) で開催した「SSU合宿」について、SSUのミッションや実施の背景を交えながら記させて頂きます。

■SSUのミッション
SSU=サポート戦略ユニット
当社サービスCACHATTOシリーズのサポート部署を、俯瞰的にサポートする部署です。大まかに言えば "サポート部署をサポートする部署" です。私の長きに渡るサポート部署での経験を見込まれ、この部署を任される事になりました。

■新設SSUの課題
新組織がスタートし、最初に感じた課題は「メンバー間のコミュニケーション」でした。SSU新設当初、私を含めた4 人のメンバーはそれぞれ、東京1名、大阪1名、高知2名と勤務地がバラバラ。しかも私自身、これまで各メンバーと仕事やプロジェクトを一緒に行ったことがありませんでした。

当社の勤務体制は、テレワーク主体のハイブリッドワークが取り入れられています。普段、業務時間中はSSUメンバー全員が ボイスチャットにログインし業務をしています (カメラはオフ)。声を掛けようと思えばいつでも掛けられる、聞きたい事があれば聞ける、環境ではある。
…だけど…
だけど何か、遠慮というか、聞きづらい何かがある。そう感じるようになっていきました。
そこで、私は決断したのです。
「SSUメンバー全員で、KTCに集結する」ことを。
そして合宿実施に向けて色々と調整を行っているうちに、もう1名新しいメンバーが加わりSSUメンバーは全員で5名となりました。

■KTC合宿で行ったこと
①対面での「1 on 1」
私はSSU発足当初からメンバーと「1 on 1」を行っています。私は「1 on 1」の実施に際しては" 個人の成長" を目的としています。
仕事/プライベート問わず、自分自身の課題を洗い出し、またこの先自分はどうなりたいかを考え模索、その上で何らか目標を立て、そこに向かって何をすべきかを考え、対話する。そうすることで、一歩ずつ、少しずつ、自分という人間の成長を促す。そんな「1 on 1」を目指し実施しています。
「オンライン」ではなく「対面」でしたので、相手の細かな仕草や視線、リアクションがとても掴み易かったです。私がポロッと発した言葉に思った以上に良い反応があったり、気兼ねせずに発した言葉に表情の曇りを感じたり。「あぁ、こういう言い方はしない方が良いのだな」と思えたり 「どのあたりで理解に詰まってますか?」 と確認することが出来ました。

②初の対面での週次ミーティング
SSUは、毎週金曜日、1週間の業務を振り返る週次ミーティングを行っています。
1週間で行った業務の報告や発生した課題の共有・相談、翌週の活動内容をメンバー事に報告する場です。この週次ミーティングをメンバー全員が顔を合わせながらリアルに行うのは SSU創設以来、初めての事でした。顔を合わせて話をする、意見を言う、議論をする、コミュニケーションはいつもより円滑な印象を受けました。

③「2つのカードツール」を用いたワークショップ
ここが、この合宿のメインイベントです。
今回の KTC 合宿に際し、「2つのカードゲーム」を用意しました。
 ・トーキングゲーム
 ・バリューズカード

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まず行ったのは、トーキングゲーム。
某テレビ番組の "何がでるかなサイコロ" をカードにしたようなものです。

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当初「トーキングゲーム」はただのアイスブレイクのつもりでした。
「さぁ喋ろう!」と言っても、なかなか会話の糸口はつかめないもの。
ならば最初にお題があって、それについて喋る。そのテーマは固いものではない。
このツールを使うことで “コミュニケーションのハードル”を下げるのが目的でした。

これが予想以上に効果を発揮、会話の花が咲きました。
雑談ではあるのですが、確実にコミュニケーションは活性化していました。
メンバーそれぞれ 1 枚ずつカードを引いて話す。これを2周やったのですが、思いのほか時間が過ぎてしまいました。
このトーキングゲーム、実は子育てにも使われるものなのですが、それ以外にも色々な場面で有効活用出来そうです。例えば、組織・会社を越えた交流会のような場で使用したら、簡単に会話が弾みそう。朝礼などで取り入れてみるのも面白いかもしれません。

つづいて「バリューズカード」を利用。
各カードには 1 つずつ、価値観を示すような単語が記載されています。

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このカードの山札から5枚、手札にします。
自分の番が来たら山札から1枚引き、自分の価値観から一番遠い1つを、場に捨てるのです。そうして、自分が本当に大事と思う5つの価値観を手に揃え、最後にその理由を説明する。周囲にも自分にも「この人はこういう価値観を持っている人なんだ」と、その人の価値観が明確になるというものです。
このカード、かなり自分との対話力を求めます。
わかりやすいところだと「お金と愛、どちらを選ぶか」といったところから、「創造性と合理性ならどちらを取るか」果ては、つながり / 知性 / 自己成長 / 多様性 / 躍動的な人生 etc…
「これとこれなら、自分はどちらを大事にするだろう。それはなぜだろう」という自分との対話。そのうえで「なぜこれを大事にするか」を話すわけですから、その場はその人の真に歩み寄る事が出来るのは言うまでもありません。
そんなこんなで、家族を大事にする人、1人を重視する人、自分よりも周囲に重きを置く人…。
相手の価値観を覗き見る事で、それぞれの人となりを知る事が出来ました。
合宿後も暫く、この価値観の話題が出たりもする等、思っていた以上に相互理解が深まったように感じました。価値観は不変ではないですし、カードゲーム形式なので手に入らなかった価値観もあるはずなので、定期的に実施してみるのも面白いかもしれません。

④懇親会
そして最後は懇親会。メンバーは「これを無くして何のための出張」と言わんばかり(笑)
KTCの他部署メンバーも参加しての懇親会でした。
SSUメンバー以外の方とも交流を持つ事が出来て、本当に楽しかったです。
楽し過ぎて、集合写真を撮り忘れた事が悔やまれます。。

■振り返り
という感じで、1泊2日の「KTC合宿」は幕を閉じました。
リアルに対面するだけでコミュニケーションのハードルは下がりますが、今回は「トーキングゲーム」と「バリューズカード」という 2つツールを用意した事により、さらにハードルを下げる事が出来たのではないかと思います。
トーキングゲームによりアイスブレイクが上手く進み、バリューズカードによりメンバーの性格や属性がよく見えたように感じました。

ただ、対面出来たのは束の間で、合宿が終わればまた元の業務スタイルに戻ってしまい、今回の成果が少しずつ薄れていくかもしれません。効果が薄れきってしまう前に、可能であれば、新たなツールやスタイルを取り入れたKTC合宿を実施しようと目論んでいます。

SSUメンバーの皆さん、そしてKTCの皆さん、See You Next Time!